教育基本法の今国会改正実現をめざす国民大会
−超党派国会議連 新教育基本法案の提唱−

                                     
平成18年4月11日

 
新たな教育改革への提言


                                   衆議院議員 稲田朋美

 親愛なる同志の皆様、こんにちは。衆議院議員の稲田朋美です。
 いよいよ戦後60年を経て、占領下で制定された教育基本法を私たちの手に取り戻すときがきました。今朝も自由民主党の部会で最終段階にきた教育基本法改正について熱い議論がなされております。まさに教育基本法の改正という私たちの悲願が成就しようとしている、そういった時期に自民党の議員として永田町にいることの責任を感じています。
 私は昨年の秋に当選したばかりの新人議員です。高校生と中学生の子供を持つ母親でもあります。20年の弁護士生活を経て、昨年の8月15日、靖国神社での日本会議の国民集会の席にいるときに出馬を要請され、一大決心をして選挙に臨み、373票差という僅差ながら小選挙区で当選しました。政治信条は「伝統と創造」です。真の改革とは、伝統を守りながら伝統を守るために創造することである。明治維新は神武天皇の創業に立ち返って一から改革することでした。維新とは復古ということであるとは哲学者、西田幾多郎先生のお言葉であります。
 教育改革にあたっても、日本のよき伝統を守りながら、これからの日本の将来を見据えた創造が必要です。
 今の教育基本法は、ご承知のとおり占領軍によって国家主権を奪われた中で作られ、現行憲法の精神の下にできたものであり、戦前の日本の教育をすべて悪と切り捨て去るところから出発していました。
 個人の尊厳、人権、自由、平等といった近代西洋的な価値観ばかりが重視され、そのかげで葬り去られた日本のよき伝統、すなわち道義の心、信義を重んじる心、公の精神、滅私奉公といった美風はまったく省みられず、戦後60年を経て、それらの美風は徐々に失われ、いまや死滅したかに見えます。
 しかしそれによって一体この国に何が生じたのでありましょうか。人の命を犠牲にしてまで耐震偽装する建築士、金がすべてというホリエモンなるもの、小学生が小学生を殺害する、親が子を殺害し、子が親を殺害する。惨憺たる日本の現状があります。これらの惨状はたった5年の小泉構造改革の失敗ではありません。昔は建築基準法などありませんでしたが、日本の大工さんは自分が作った建物に責任と誇りをもっていました。お金はなくても精神的優位、道徳的優位で他を圧倒する国でした。親は自分の命を犠牲にしてでも子供を守り、子供は親孝行したいと勉学にはげんだものです。それらがすべて失われてしまった。戦後60年の教育のつけが回ってきたのが今の日本の惨状なのです。
 今、教育改革を断行しなければ、日本の再生はあり得ません。そしてその一歩が教育基本法の改正なのです。
 では、何を改正するべきか。もっとも重要なことは「国を愛する心」を明記することです。
 自由民主党の新人議員41名からなる「伝統と創造の会」が今年の建国記念の日に発足しました。41名というのは実に新人議員の半分ですが、自分は保守であるとの自覚をもつ人が集まりました。「伝統と創造の会」は自由民主党が保守政党であるということを認識し、自由民主党の立党の精神に立ち戻って政策を提言し、道義大国日本の再建をめざしている、新人有志の集団なのです。
 私もこの会の一員として活動していますが、先週の金曜日に「伝統と創造の会」として与党教育基本法改正協議会の座長でいらっしゃる大島理森先生に申し入れをしました。金曜日であったにもかかわらず、一瞬のうちに41名中39名の署名捺印が集まりました。そこでもっとも強調したのが教育の目標の冒頭に「祖国日本を愛する心を育む」という条項をいれ、それを制限するような文言を一切盛り込まないでほしいということでした。
 具体的にいうと、今与党間で「国を愛する心」か「国を大切にする心」かで議論があり、また「国を愛する心」を明記するというのであれば、その「国」には統治機構を含まないということを明確にせよとか、他国のことにも配慮するという文言を入れよという議論があるということです。本当にため息がでるような情けない議論です。世界中のどこの国に子供たちに「自分の国を愛する心を育てる」ことを教育の目標に入れて、同胞から批判され反対される国があるでしょうか。
 私は教育基本法に「国を愛する心」も書くことができないような情けない立法府ならこの国の将来はないと思います。「祖国愛」という美しい言葉があります。自民党の立党の政策綱領の教育目標にも「祖国愛を高揚し国民道義を確立する」とありました。「伝統と創造の会」が提言した「祖国日本を愛する心」にも「祖国」という言葉を入れました。ところが衆議院法制局が「祖国」という言葉は法律用語としてなじまないといったというのです。
 そのようなことをいう官僚も僭越としかいいようがありませんが、国会議員がそのような官僚の言いなりになるようでは、立法府の一員としての自覚も誇りもないと思います。アメリカでは後に裁判所から憲法違反とされるような法律すら作るほど立法府が優越しているのです。日本の国会議員はもっと立法府の一員としての自覚と誇りをもって、立法作業に取り組むべきなのです。
 教育基本法というこの国の将来にもっとも影響のある法律であるからこそ、政治家は言葉にこだわらなければならないのです。美しい日本語を基本法に書き込むことが私たちのつとめです。
 戦後60年の呪縛から解き放たれ、教育を日本人の手に取り戻したことを宣言するためにも、教育の目標の冒頭に「祖国日本を愛する心を育む」という「愛国心教育」を盛り込まなければならないのです。
 皆様方とともに、教育基本法の改正を実現し、戦後60年間で失われたものを取り戻し、道義大国日本、そして品格ある日本を再建することが、新人議員ではありますが、今、この変革期に自民党の議員となった私の使命であると信じています。本日はありがとうございました。



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